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「高崎山、おサルの森の観察会」を実施しました

掲載日2015年10月19日

みなさんこんにちは!みんなの森づくりHP担当の後藤です。

少し前の話になりますが、数年に一度の大型連休となったシルバーウィーク。みなさんはいかがお過ごしだったでしょうか。
僕は友だちと車で四国に遊びにいってました。四国の魅力の一つといえば、山に海にと雄大な自然の数々です。楽しい思い出もたくさんできましたが、山にも海岸にも、とにかく曲がりくねった道が多く、終始顔面蒼白。手のひらにある酔い止めのツボを押し続ける旅でした・・・

 

 

さて、大分市にも山と海、その両方の魅力を同時に楽しめる場所があるのをご存じでしょうか。
ご存知の方も多いかとは思いますが、「高崎山自然動物園」と「水族館 うみたまご」です。
海と山のテーマパークが道路を挟んで向かい側にあるというのは、全国でもあまり見られる光景ではないと思います。

もちろんこのホームページで紹介するのはそのうちの「山」のほう!もっと言えば「森」のほう!
たくさんのおサルが自然の中で暮らす「高崎山自然動物園」で平成27年9月27日(日)に実施した「高崎山、おサルの森の観察会」の様子をお伝えします。

先ほども少し紹介しましたが、大分市の中でも有名な観光スポットである、高崎山に行ったことがあるという人は多いでしょう。しかし、この観察会のウリは、サル寄せ場ではなく、自然の中で暮らすおサルと、おサルを取り巻く森の様子を同時に楽しむことができるということです!

 

観察会当日、天候は薄曇り。涼しくて過ごしやすい一日となりました。
集合場所の駐車場に続々と参加者のみなさんが集まる中、何やら人だかりが・・・
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なんとその中心には蛇!!・・・の死体が(怖)
出発前に思わぬ大物を見つけてしまいましたが、蛇よりも驚きだったのが、今回参加してくれた子どもたちの動じなさ!今回の観察会には自然観察のベテラン勢が集まってくださっているようです。

 

今回も4名の自然観察指導員の先生方が引率のもと、班ごとに活動していきます。
事務局あいさつ、指導員の先生の諸注意、高崎山の歴史の話の後、いざ出発!!

 

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入り口で僕らを迎えてくれたのは今は亡き「ベンツ」の銅像!亡くなってもその人気は健在です。
ベンツの銅像をよく見ると尻尾が上に向かってピンと立っています。これはボスとしての威厳を示すためだそうです。高崎山で、もし尻尾が立っているおサルを見かけたら、そのおサルが群れのボスなのかもしれませんよ。
ここで豆知識ですが、ボスザルとしてみんなに認められるには、力の強さより、エサの場所や抜け道を知っているといった「賢さ」が大事なんだそうです。
そのため、ボスザルは酸いも甘いも知り尽くした、経験豊富なおじいさんであることが多いようです。

 

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山のふもとで「マメヅタ」を発見!葉っぱを折りたたんで強くつまむと、「プチッ」という音がなる植物です。
自然観察ベテランのちびっ子たちはこれがどんな葉っぱなのか、先生に教わる前から知ってました!お母さんの耳元で鳴らしまくります。
ここで大量のストックを蓄えて、観察会の要所要所でプチプチする子もいました(笑)

 

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さらに進んでいくと、いたるところにおサルの痕跡が!
おサルが登って遊ぶ木は、空に向かってまっすぐ育つのではなく、おサルの重さに耐えきれず地面を這うように成長しています。

また、おサルがよくおやつにするサクラの木にはおサルがよじ登れないように鉄のかごで守っていました。
このように、ここ高崎山でしかお目にかかれない、おサルの森を見ることができるのもこの観察会の醍醐味です。

 

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サル寄せ場に近づくと、いよいよみなさんお待ちかねのおサルが登場!!

 

 

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目の前を通る二組のおサル親子に注目すると、赤ちゃんの運び方に違いが・・・

生まれて間もない赤ちゃんサルはお母さんのおなかにつかまりますが、大きくなるにつれてつかまるスペースがなくなり、お母さんのお尻に移動するそうです。
写真の二組の親子では、後ろの子サルの方が群れの中でお兄さんということになります。

 
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また、小石で遊ぶ赤ちゃんサルを発見!
砂や小石を握っては放し、頭を抱える・・・真剣さがほほえましいです。

 
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そして舞台は、普段は入れないサル寄せ場の裏、自然観察道へ・・・
ここでも色々なものを観察しました。

 

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こちらも自然観察会に何度も参加してくれている方の中では、おなじみとなった通称「パズルの木」ことカゴノキ。
めくれて落ちた木の皮をパズルのようにして遊べます。皮がめくれた木の表面の模様が「鹿の子」の背中の模様に似ていることから鹿子の木(カゴノキ)とよばれるようになったそうです。

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昨年の観察会で木にひっついていたサルノコシカケという巨大キノコを発見!
その存在感は今年も健在でちびっ子が十分座れる大きさです!
しかし、サルノコシカケがくっついていた木は折れてしまっていました・・・
わずか1年の間でも森の様子は変わっていきます。
長い年月をかけてできたものも、なくなってしまうのは一瞬です。少しさびしさを感じる出来事でした。

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森の奥へ進んでいくと、はぐれサルに出会いました。どこか寂しげな鳴き声で仲間を呼んでます。
高崎山のOBの先生にお話を聞くと、サル寄せ場でご飯を食べて、みんなより一足先にお腹いっぱいになったおサルで「早く山に帰ろうよ」とダダをこねているだけなのだそうです(笑)

 

 

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自然観察道の最深部、開けたところに出ました。

ここは日の光が差し込むため、森の他の場所とは、生えている植物がまるっきり違います。
ここではクサギを発見!名前の通り、葉っぱを指でもんで匂いをかぐと臭いです・・・

さらにくっつきむしを見つけた子どもたち・・・がニヤリ。集中砲火を浴びました。
器用に作業服の隙間をぬって、くっつく部分に命中させてくるあたり、最後までベテランの技が光りました。

 

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大盛況のうちに今回の観察会も無事終了しました。
おサルと、おサルが暮らす大自然の見どころいっぱいの充実した観察会となりました。

 

 

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今年も本当にたくさんの方々にご応募いただき、ありがとうございました!
抽せんの結果、惜しくも当選されなかった方も、また次の機会にぜひご参加ください!

ご参加いただいたみなさん、そして講師のみなさん、大変お疲れ様でした!!