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学校の木と友だちになろう事業~「友だちの木」認定証授与式~

掲載日2017年02月01日

みなさんこんにちは!みんなの森づくりHP担当の後藤です。

寒い日が続きますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
「最強寒波」とも呼ばれる今回の寒波。風も強く、ヒートテックでも防ぎきれません。
私事ではありますが、そんな寒い日が続くと、昔住んでいた、大分市よりもっと寒かった広島での冬を思いだします。大学の友だちのアパートに、何かがあると、集まって鍋をかこみ、何もなくても集まって鍋を囲み、そんな楽しく、かけがえのない時間を過ごしました。
そのアパートの名前は「プラタナス」でした。

 

 

さて、今回は平成29年1月23日(月)に実施した「学校の木と友だちになろう事業~『友だちの木』認定証授与式~」の様子をお伝えします。

粉雪が散らつく当日。あまりの寒さに大人たちが縮こまる中でも、田尻小学校4年1組・2組の子どもたちは元気に寒そう(笑)。
「寒い」「寒い」と口々に言いながらも、どこか楽しそうです。

 

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この日は子どもたちにとって、半年間の、ある意味では4年間の集大成です。
1年生の頃から「木の先生」たちといろんなところで緑にふれあってきた田尻小学校の4年1・2組の69人。
7月にはみんなで校庭の木を見てまわり、校庭にどんな木があるのかを勉強しました。
11月には前よりもちょっぴり仲良くなった木に名札をつけてあげました。

そして年が明けた1月。
子どもたちは校庭の木の代表として、「プラタナス」の木に「友だちの木」として、認定証を授与します。
「友だちの木」を選んだのは子どもたちです。
田尻小学校は「友だちの木」になるような木がたくさんあって、木の先生たちの間でもいろいろな予想がされていました。
そんな中、選ばれたのは「プラタナス」でした(綾〇風)。
国語の教科書に「プラタナスの木」という教材があったこともあって、思い入れが強かった子も多いようです。(いいお話なので、よろしければお父さん・お母さんもお子さんの教科書を読んでみてください。)

 

みんなで「プラタナス」の木の前に整列し、式が始まりました。

 

 

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「プラタナス」の木役の子に児童代表の子から認定証が授与されます。
「プラタナス」の木役の子は全力で「プラタナス」に徹します(笑)ナイスプラタナス!!

 

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それから、子どもたちに「誓いの言葉」を宣誓してもらいました。

なんと、1人の子が代表で言うのではなく、みんなで合わせる練習をしてきてくれていました。しかも、「誓いの言葉」は子どもたちで考えたものだそうです。
子どもたちが一生懸命考えた、温かい自分たち自身の言葉で、「プラタナス」の木を大切にしていく決意を新たにしました。

 

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今度は木の先生たちが頑張る番!
「プラタナス」の木に名札を付けた1班の高橋先生からプラタナスの木について教えてもらいました。
大きい葉っぱが特徴的な「プラタナス」は、別名で「スズカケノキ」とも呼ばれ、その実が、修行をする人の肩にぶら下がる「すずかけ」という飾りに似ていることから、この呼び方をされるそうです。

 

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続いては、みんなで木の大きさを測っていきます!

 

 

まずは木の幹の太さです。
皆さんは自分の両手を広げた長さが何㎝あるか知っていますか?
両手を広げた長さはその人の身長と、ほぼ同じだそうです。
身長130㎝の彼に「プラタナス」の木をハグしてもらうと・・・
両手で1周ちょっとになりました!実際の太さは約120㎝!かなり正確に測れます。

 

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次は木の高さ!
まずはさっき木の太さを測ってくれた身長130㎝の彼(りゅうのすけくん)に木の横に立ってもらいました。

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みんなの予想では、りゅうのすけ君6人分か7人分。6のすけか7のすけといったところです。(だいたい7~9mくらいです)
最近習ったばかりの直角二等辺三角形の定規を先生が持ってきてくれました。
これを何に使うかと言うと・・・
まず、計る人が三角定規の45°のところから木の方をのぞきこみます。そして、反対側の45°のところと、木のさきっちょがちょうど重なる位置を、自分で動いて探します。45°のところと木のさきっちょがちょうど重なったら、そのときの計る人から木までの距離が、ちょうど木の高さになります!(この原理は高校ぐらいで習うので、お楽しみに!)

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「難しい」って思う文系の君や、「そう簡単に三角定規なんて持ってないよ」というごもっともなことを言うあなたに朗報!
もっと簡単に木の高さを測る方法があります!それはコレ!

 

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「股のぞき」です!
自分の股から木の方をのぞいて、ちょうど木のさきっちょが見えたところと自分との距離がほぼ木の高さと同じになります。
この方法でスカイツリーの高さを測った小学生もいるみたいです。
その誤差わずか数メートル。「股のぞき」恐るべし・・!
みんなで協力していざ計測!

 

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結果は・・・11.8m!見た目よりのっぽさんでした。
「プラタナス」の木には25mほどにもなるものがあるといいます。
まだまだ成長期のプラタナス。子どもたちが大人になるころにはどれだけ大きくなっているでしょうか。

 

 

 

楽しかった時間はあっという間に終わり、終業のチャイムが・・・
最後に子どもたちから先生にサプライズ!
お礼の言葉と、手作りのメッセージプレートをプレゼントしてくれました。
これには先生たちも大喜び!
(「市役所の人へ」ということで、僕たちにまでプレゼント!本当にありがとう!)

 

 

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メッセージプレートの中には、「楽しかった」「ありがとう」の他に「また来年も来てね」「5年生になってもよろしくね」という言葉もたくさん見つかりました。

 

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子どもたちにとってこの3本立ての「学校の木と友だちになろう事業」、そして4年間続いてきた「木の先生」たちとの楽しいひとときはこれからも当たり前のようにずっと続いていくものだったのでしょう。
「誓いの言葉」を立派に宣誓する子どもたちの姿に2年後の卒業式の姿を重ねた人はきっと僕だけではなかったと思います。
卒業して、中学校に入って、また卒業して高校に入って・・・そうやって大人になっていってもこれまでの授業での木の先生たちとの楽しい時間はなくなりません。
「プラタナス」をはじめとする校庭の木たちと「友だち」になった体験も、子どもたちの中でなくなりません。
高橋先生のお話の中にもありましたが、いつか大人になって、田尻小学校の4年生で同窓会をしたとき、今日と変わらない顔ぶれで、この「友だち」になった木のことを思い出してくれたら、こんなに嬉しいことはありません。

そして「プラタナス」の木は、田尻小学校の校庭の木は、これからも「友だち」として、子どもたちを見守ってくれることでしょう。

 

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田尻小学校4年1・2組の子どもたち、田尻小学校の先生方、そして「木の先生」たち、大変お疲れ様でした。そして、ありがとうございました!

 

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p.s
後日、プラタナスの木のそばに、「友だち」の木の看板を立てました。
いつかまた、この木の下に大きくなった田尻小学校4年1・2組のみんなが集まれることを願いながら、設置しました。
みなさん、プラタナスの木といっしょに大切にしてね!

 

 

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