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「学校の木と友だちになろう事業~木の名前の札を付けよう Part1~」を実施しました

掲載日2016年07月22日

みなさんこんにちは!みんなの森づくりHP担当の後藤です。

 

ジメジメした天気が続きますが、夏らしい暑さも感じるようになってきた今日この頃ですね。

先日、長い時間を学校の体育館で過ごすことがあったのですが、想像を絶する過酷さでした・・・!
窓を全開にしても襲ってくる暑さに、そんな中でも元気に遊んでいた小学校時代を思い出しました。
高い天井、体育倉庫の独特のにおい・・・時が経っても、学校が違っても変わらない体育館の風景に、なんだかなつかしい気持ちになりました。

このように、毎日学校で見てきた景色というものは、年を重ねても色あせないものです。
特に、校庭の木は子どもたちが卒業していこうと、校舎が建て替わろうとも、時代を超えて子どもたちを見守り続けてくれます。しかし、そんな校庭の木について知っていることは意外と多くありません。

「学校の木と友だちになろう事業」は、「木の先生」たちといっしょに校庭の木を巡り、木について学ぶことを通して、子どもたちが木と仲良くなり、木を大切にする心を養ってもらうことを目的とした取り組みです。
今年、この授業に参加してくれるのは田尻小学校の4年1組・2組の子どもたち。
1~3年生のときにも木の先生たちと何度もいっしょに活動をしてきた子どもたちで、自然観察ならおまかせ!すでに木の先生たちとも仲良しでした(笑)

 

さて、今回はそんな元気いっぱいの子どもたちといっしょに取り組んだ、3本立ての授業の第1弾!
平成28年7月12日(火)に実施した、「木の名前の札を付けよう Part1」の様子をお伝えします。

 

 

直前まで降っていた雨も無事上がり、当日の天気は曇り(暑くなりにくいので、ある意味自然観察会日和?)。
田尻小学校の4年1組・2組の子どもたちが、7つの班に分かれ、玄関前に集合!

 

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今回の授業では、1つの班に木の先生が1人引率し、校庭を巡ります。
校庭の木の面白い特徴や遊び方を学ぶ中で、秋の授業で名札をつける木を選んでいきます。

 

 

川野先生(川じい)の班では、校門の両脇にあるホルトノキを観察しました。

 

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ホルトノキが大分市の木で、ホルトホール大分の由来にもなっているという話を聞いた子どもたちは、
「この木が切られたら、ホルトホールがホルトホールじゃなくなってしまう」とホルトノキをこれからも大切にしていく気持ちを新たにしました。
また、学校の名前を、ホルトホールみたいに、ホルト小学校にしたいという攻めの意見も出てきました。
(どうやらホルトノキが大分市全域この2本しかないと思ったようです(笑))

 

 

渡辺先生(ナベちゃん)の班では、どんぐりの木を見つけました。
どんぐりの中でも食べられるシイの木のなかま、マテバシイの木です。
この木にどんぐりができるには2年かかります。
木をよく見ると、今年の秋にできる予定のどんぐり2年生(写真左下)と、来年どんぐりになる予定のどんぐり1年生(写真右下)の両方が観察できました。
秋にはどんぐりを食べてみたいと意気込む子どもたち・・・果たしてそのお味は!
秋の授業のお楽しみです。

 

 

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池松先生(ノブちゃん)の班は卒業生が記念樹として植えたケヤキの木を観察・・・かと思いきや!
すいすい木のぼりを楽しむ子どもたち!おじさ・・・!もといお兄さんにはできない芸当です。
校庭の木も、子どもたちの手にかかれば一瞬で遊び場に!自由な発想力とその身軽さに脱帽です。

 

 

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高橋先生(ケンちゃん)の班では謎の穴ぼこを発見!
この穴ぼこはとある生き物がつくったものです。
モグラ!ヘビ!ミミズ!口ぐちに謎解きに挑戦する子どもたち。

 

 

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その生き物の正体は・・・!コチラ!!

 

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正解はセミでした!その証拠に近くの木では、土から出てきて羽化したセミの、抜けがらが見つかりました。

 

 

 

一方、鬼塚先生(オニちゃん)の班は、校内でも一二を争う大きさをほこるプラタナスの木を観察しました。

 

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この木の葉っぱの形は特徴的で、ハンテンのような形をしていることからハンテンボクという別名があります。今風に言えば「Tシャツの木」です。
そんなTシャツ型の葉っぱに穴を空け、仮面をつくる子もいました。先生が教える前に自分たちで考え、新しい遊びを考えつく・・・!さすがは自然観察のベテラン学級!

 

 

 

伊藤先生(オッティ)の班では事前に黒いビニール袋を被せておいた、ネムノキを観察しました。
ネムノキは、その名の通り、暗いところでは眠るように葉っぱを閉じるという面白い特徴を持っています。
昼の葉っぱの形(写真左下)と夜の葉っぱの形(写真右下)の違いは一目瞭然!!

 

 

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河野先生(カワちゃん)の班では、タイサンボクの木を観察しました。

大山木とも書き、子どもたちいわく、「お相撲さんっぽい」名前のこの木は、強そうな名前とは裏腹に、大きくてきれいな白い花を咲かせますが、残念ながら、連日の雨で花は散ってしまった後でした。
しかし、そこでめげないのが、「木の先生」と田尻小学校4年生!
「花はなくとも葉っぱはある」と言わんばかりに、葉っぱで立派な舟をつくり水たまりに浮かべて遊びました。
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楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、気が付けばせまる下校時刻。
観察会が終わる頃には晴れ間がさしていました。
そして子どもたちも、木からたくさんのお土産をもらっていました。

 

 

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中には、時間が経つにつれてどんどん野生化が進んでいく子も・・・(笑)

 

 

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木の先生から、そして自然からたくさんのことを教わった田尻小学校4年1組・2組の子どもたち。
秋の授業では、今回学んだことを活かして、いよいよ校庭の木に名札を付けていきます。

子どもたち、木の先生方、そして田尻小学校4年部の先生方、大変お疲れさまでした!

 

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次回のPart2は11月予定!乞うご期待!!